植物生態学者 宮脇昭先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
植物生態学者 宮脇昭先生が先月お亡くなりになりました。ここに先生の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
宮脇先生には、公益財団法人地球環境戦略機関 国際生態学センターを通して中国連雲港市の新都市計画の緑化計画や当社発行の書籍「森の都市EGEC」と「森の都市Ⅱ」の森づくりや緑化に関してご指導をいただき大変お世話になりました。現在、地球温暖化の影響により地球規模で洪水や熱波などの災害が多発し、人類の存続の危機に直面しています。また、現時点では地球温暖化に対して有効な対策案が見当たらない状況でもあります。しかし、昨今のニュースを拝見しますと、オランダ、ベルギー、フランス、イギリスなどのヨーロッパの国々やパキスタン、インド、マレーシアなどのアジアの国々で「宮脇メソッド」とよばれる森づくり(都市林など)の活動が少しずつ広まっているようです。私達もこの森の持つ多面的な機能が、地球温暖化には有効で現在人類が世界中で具体的に取り組める唯一の解決策ではないか思っています。先生の「宮脇メソッド」による森づくりが更に世界中に広がり、地球温暖化のスピードが少しでも低減され豊かな緑や森が地球上に再び増えることを祈ると同時に、私達も日々の設計活動の中に「宮脇メソッド」を取り入れていきたいと思っています。